友達に誘われて、コンパに来た。 でも、全然盛り上がらなくて。 なんだかすごくつまらなくて。 トイレで、そっと ずっと気になっている彼に、メッセージを送った。
「出会いは探さなくちゃ」 友達に言われて、それもそうかと思って…… 「アンタさ? お酒飲むの好きだし、一人でバーとか行ってみればいいじゃない?」 という友達の言葉を受けて、 一人は家飲み専門だった私が、勇気を振り絞って一人でバーに来てみたけれど…… なかなか良い出会いって無い。
一人暮らしをはじめて3年。 一人暮らしをする前は、なんだか夢が膨らんでいた。 門限も無くなって 自由になって―― 彼氏が出来て 同棲して―― 相変わらず、一人分の料理を作っている私――。
会社でちょっと気になる人が居る。 営業部の人で、営業事務とは違って総務の私はそれほど接点を持つことが出来ないのだけれど 少し話した時に 「感じのいい人だな」 と思った。 会社の飲み会で営業部の人も来ることになって。 初めて、彼と一緒に飲んだ。 飲みが進むとトイレの入れ替えから自然と各々に席替えをして…… 彼が目の前に座った。 「総務部の……」...
コンパに出かけた。 久々のコンパで、飲みすぎて テンションが上がっていたこともあったのだけれど…… 初対面だった彼と意気投合して 二次会を二人で抜け出して 二人で一晩を過ごした。
「先輩、インスタってやってますか?」 会社の食堂でたまたま一緒になった後輩が、ふと声をかけてきた。 入社1年目のピチピチした彼女。 「お局」という印が頬あたりに書いてあるんだろう、私に気を遣って彼女なりに声をかけてきたのは見て取れた。 「あ、うーん。アカウントだけは取得したよ」...
好きな人が居る。 もともと、男友達だった人。 知り合った時から、好きだった。 気が付いたら、私たちの関係は 「友達」 から 「セフレ」 になっていた。
会社で気になる人が居る。 といっても、彼はとても人気者。 東京から赴任してきたばかりの、私と同い年。 私の直属の上司にもなる。 高学歴、イケメンの高スペックな彼がまさかの独身で。 狙わない女子社員は居ないんだろう。 「先輩、先輩。係長、渋くてカッコいいですよね!?」 10も年下の入社2年目、我が部署のアイドルまでもが目をギラギラと光らせていた。...
結婚して、2年と少し。 彼とは7年のつき合いを経て結婚をした。 切っ掛けは彼のご両親が「いい加減にどうするか決めなさい」と彼に話を振ったことからだった。 「別れる理由も無いっちゃないし、入籍するか」 というのが、彼のプロポーズだった。 変わったのは私の苗字だけで 日常的には何の変化も無かった。 慣れ親しみすぎた関係――...
入社して8年目。 「局」という文字がきっと額でピコピコしはじめたのを通り越して 既に「刻印」という域に達しているのだろう そんな年齢。 同期入社は順に結婚退職をして いまだ会社に残っている、そんな私。 恋心なんてものはとうの昔に凍結されて 無味無臭の日々を送ってはいたのだけれど…… 少し前に転勤してやってきた3つ下の同じ部署の男性社員が...