会社の上司で
新しいプロジェクトを手伝うことになって、
親切に教えてくれた。
ヘマをして落ち込んだ時に、真摯にフォローしてくれた。
彼が結婚をしているのは知っていた。
「プロジェクトも一段落ついたし。飲みに行くか? お前も色々踏ん張ってくれたしな」
居酒屋で食べて、飲んで……
二軒目のバー。
お洒落な雰囲気と、アルコールが強いお酒と……
彼の飲んでいるロックのアイスが音をたてたと思った瞬間、
テーブルに置いていた私の手に、指輪の光る彼の左手が重ねられた。
「ほんと、助かってる」
ズルい。
そう思った。
彼を見ると、とても暖かな目で私を見ていた。
ズルい。
言葉もなく、たくさんの会話を交わした。
「君が嫌なことをするつもりはないから。嫌ならちゃんとそう言って」
そう言われたのは覚えている。
そこから、はじまってしまった関係……
少しだけ……少しだけだから……
そう思っていた関係が、ズルズルと長引いていく。
結婚をしている彼。
仕事で頼りになる彼。
誰にも相談できないこの想いを、私どうしたらいいんだろう……
彼を思ってため息が出てきたら
会いに来てください
一緒に考えていきましょうね!!!