結婚をするということは、幸せになることだと思っていた。
恋愛物語の最上級のゴールは結婚であり
童話の世界もお姫様と王子様が結婚式を挙げて幕を閉じる。
最上級に、幸せなことが「結婚」なんだと思っていた。
つきあって二年近くになる彼氏と「結婚」の話が進み始めた。

(撮影:比良井しほり 撮影機材:DMC FZ10)
「結納とか必要ないでしょ? 結納金とか用意するのも無駄になるし。どうせそれって結婚費用にあてるんだから面倒じゃん」
「えっ」
結納金をどう使うかは新婦側の両親が決めることなんじゃあないの……?
「今更そんな結納なんて風習古いし。それに、僕たちそんな高給取りでもないんだしさ? 婚約指輪も友達夫婦は買ってないっていうし、婚約指輪もいらないでしょ?」
「えっ……わ、私は欲しいよ」
婚約指輪は憧れていた。
のに……
「何に使うの? 結局結婚式挙げた後には婚約指輪なんて使うことがないじゃない。もったいないでしょ? それより住宅費用にあてたほうがいいんじゃない?」
住宅とか……そんなのまだ解らないけれど……
「指輪は別の話としても、うちの両親はそんなしっかりしたものじゃなくていいから、結納はしたそうだったんだけど……」
彼が溜息を吐いた。
「それを説得するのが君なんじゃないの? なんで僕に負担をかけようとするのかなぁ? それに今時結納だなんて、君の両親そんなにカタいの? そんなすごい家柄?」
結婚の話をするたびに、どんどん嫌な気持ちになっていく。
「それは君が社会的に子供だからなんじゃない? なんで何も考えてないの?」
どんどん嫌な気持ちになっていく。
私、どうしたらいいの!?
結婚の話でもやもやしてきたら
会いにきてください。
一緒に考えていきましょう。