リビングでテレビを見ながら待っていると、
21時ころ、夫が仕事から帰って来た。
リビングダイニングに顔を出した夫の顔はひどく疲れていた。
「ご飯、食べるでしょ?」
夫のために作り置きしてある夕飯を用意していると
「そんなにはいらないから」
と、夫。
リビングに座り込むと、パソコンをカバンから取り出して立ち上げた。
「どうして?」
食べなくちゃダメなんじゃないの?
というニュアンスで声をかけると、パソコン画面を見たまま
「コンビニのものを少し食べた」
と、夫は背中で答えた。
適当なおかずとお茶を用意してパソコンの近くに置くと
夫は何も言わずにパソコンを見ながら箸をつけた。
今日は、色々話したいことがあったのに……
いつもこんな感じ……
仕方なく、私もリビングに一緒に座りついたままのテレビに視線を戻した。
気分の悪いことは忘れて、テレビに集中しよう。
お気に入りのバラエティ番組で、毎週欠かさず見ている。
ひな壇の芸人さんが、あまりに気の効いた面白いことを言うので、つい笑ってしまった。
夫が冷たい声で言った。
「テレビ、消してくれないか?」
テレビを消して、寝室に移動するしかなくなって……
こんな生活……
なんだかもやもやしてきたら
会いに来てください。
一緒に考えていきましょう!