『元気?』 彼から、LINEが来た。 こちらから連絡をしても、既読スルーにしかならないのに 相手からの連絡はいつも突然で それまでのことなど、まったくなかったかのように声がかかる。 今回は二か月も間が空いていた。 彼からの連絡は気まぐれ。 私は、遊ばれているの? 私のことなんだと思っているの? だから、連絡なんて返さない。...
会社の近くにセルフのうどん屋さんがあって そこで働いている彼を見るのが、無味無臭な私の日常のささやかな楽しみだった。 大学生だろうか? それとも……社員さんなんだろうか? その時私はかけうどんを頼んで 出てくるうどんと手元だけを見ていた。 ポンと近くに出された瞬間、つゆが少し零れて「嫌だな」と思った。 その時、 「あ。ごめんなさい」...
会社の男子先輩と飲みに行った。 直属の先輩で、色々面倒を見てくれているし お世話になっている先輩でもある。 「飲みに行くか」 誘ってくれたのは、私が今日大きな失敗をしたからだと察した。 気遣ってくれていい人だ。 そのくらいに思っていた。
友達に誘われて、コンパに来た。 でも、全然盛り上がらなくて。 なんだかすごくつまらなくて。 トイレで、そっと ずっと気になっている彼に、メッセージを送った。
会社でちょっと気になる人が居る。 営業部の人で、営業事務とは違って総務の私はそれほど接点を持つことが出来ないのだけれど 少し話した時に 「感じのいい人だな」 と思った。 会社の飲み会で営業部の人も来ることになって。 初めて、彼と一緒に飲んだ。 飲みが進むとトイレの入れ替えから自然と各々に席替えをして…… 彼が目の前に座った。 「総務部の……」...
好きな人が居る。 もともと、男友達だった人。 知り合った時から、好きだった。 気が付いたら、私たちの関係は 「友達」 から 「セフレ」 になっていた。
会社で気になる人が居る。 といっても、彼はとても人気者。 東京から赴任してきたばかりの、私と同い年。 私の直属の上司にもなる。 高学歴、イケメンの高スペックな彼がまさかの独身で。 狙わない女子社員は居ないんだろう。 「先輩、先輩。係長、渋くてカッコいいですよね!?」 10も年下の入社2年目、我が部署のアイドルまでもが目をギラギラと光らせていた。...
バイト先で、好きな人がいる。 とても優しい、色々面倒を見てくれる社員の人。 ずっとずっと気になっていたのだけれど、なかなか自分から歩み寄れないし…… 彼から時々話を振ってくれる雑談が嬉しくて……。 そんな中で、バイト仲間で花火に行くことになった。 当然、その社員さんも参加するという話で 嬉しくなってつい友達に話してしまった。...
喫煙者は肩身が狭い想いをしなくてはならない時代になってきた。 会社には喫煙ルームが設けられ、そこに喫煙者が立ち寄って煙草を吸うシステムだ。 ただ。 迫害されるほどに、喫煙者同士の「仲間感」というのは逆に強くもなる。 上司が喫煙者だったことは、私にとっては有り難い。...
彼からの連絡は、まだ ――来ない 私の連絡先は、知っているでしょ? ねぇ、どうして? どうして連絡をくれないの?