お互いに、多少の「不自然」を埋めるようにして
あくまでお互いに「自然」を装って……
……違うかもしれない。
自然を装っていると思っていたのは、私だけだったのかもしれない。
男の人の気持なんて、わからない。
何を考えていたのかなんてわからない。
ただ
私はあくまで、
「自然」という表面を作って
あの夜があったの。
あなたの肌の感触
あなたの肌の質感
癖のある肉付き
あなたの……
触れた箇所は今でも思い出す。
あなたのその手の形も
感触も
すべて覚えている。
ううん。
嘘。
時がたつほどに、薄れていくその記憶がーー
連絡もよこさないあんな男なんて……
忘れてしまえばいいと思う気持ちとーー
不思議と馴染んだ彼の印象が、どこか心に食い込んでいる。
自分から？
連絡なんてしないわ。
だって……彼から連絡がないという事がすべてを物語っているじゃない。
知っている。
馬鹿じゃないから知っているのよ。
でもーー。
心に食い込んでセピア色にならない異性がいるなら
ちょっと占い師に会いに来てみませんか？
一緒に考えていきましょう！