会社が長期休みに突入したので
目的もなくフラフラと話題のケーキ屋に足を運んで舌鼓を打った後
中学だかの頃によく足を運んだ図書館が近くにあることを思い出し
ふらりと立ち寄った。
(撮影:比良井しほり 撮影機材:LUMIX_GF7)
そういえば、図書館ってずっと来てないなぁなんて懐かしく思う。
地元にある区の図書館はとても小さくて……
それでも、小さい頃は凄い広がりのある場所に見えた。
少ない棚数だけれども、学校の図書館なんかよりずっと本が多くて
目的もなく図書館内を散策すると、椅子と机が置かれたスペースには当時と変わらずみっちり若い子達が集まって、それぞれが思い思いの勉強をしていた。
懐かしい。
家ではサボってしまうから、友達と集まったり
または一人で、図書館に来て勉強をしたものだ。
あの子は高校生だろうか?
あの集団は高校生だろうか?
そんなことを思いながら微笑ましく見ていたところ……
「え、やだぁ」
「ちょ、お前黙れって」
向き合って座りながら勉強道具を広げつつもこそこそ話している高校生らしきカップルを見かけた。
瞬間、フラッシュバックする。
高1年の夏休み。
一人で図書館に訪れた私は、同じ中学だった女の子と図書館で久々に出会った。
『久しぶりじゃん。ここ、座るね? いい?』
と、言った彼女は見知らぬ男子を連れていて
『あ。彼氏なんだ』
『へぇ。そうなんだ……あ、いいよ。一人で来てるから、座りなよ』
目の前の席を言われるまま勧めたものの
勉強道具を広げたかと思いきや、私と向き合う形に座った二人は
ずっとひそひそこそこそと楽しそうに会話をしはじめて
もう、勉強しないで話すなら、ファーストフードにでも行けばいいのに。
そんなことを思っていた事を思い出した。
仲睦まじいカップルと
独りの私……
高校一年の夏休みと、大して変わらない構図の自分に思えてきて……
私、どうしたらいいんだろう!?
図書館に行って
なんだか一人の自分に不安を感じてモヤモヤしたら
会いにきてください。
一緒に考えていきましょう!