会社の上司が素敵だなと思っていた。
一回りほど離れているけれど、お洒落で、少し渋くて
優しくて
本当に、素敵だなぁと……思っていた。
結婚されていることも知っているし、中学生になるお子さんが居ることも知っている。
なんだかんだ、ご家族とも仲良くされていることも聞いていて
そんなところも、「素敵だなぁ」なんて思っていた。
会社の飲み会があって、居酒屋で盛り上がって。
店を出てみんなが帰ろうというときに、上司の彼がこそりと私に声をかけてきた。
「ちょっとバーでも行くか?」
こっそり声をかけられた特別感がなんだか嬉しくて二つ返事で「行きます♪」と答えた。
連れられたのは、照明も暗いおしゃれなバーで。
(撮影:比良井しほり 撮影機材:COOLPIX S500)
「いやぁ……ガヤガヤするのも楽しいんだけど、年のせいかゆったりと飲みたくなってね」
と、彼は笑いながらバーボンをロックで頼んだ。
私は適当に味の好みを伝えて「おまかせをで頼んで、オレンジ色のカクテルを出してもらった。
「えー。これ、美味しいですね!」
ほんのり甘くて酸味があって、とても飲みやすいカクテルに感動して上司を見ると
優しく微笑みながらじっとこちらを見ていた。
え
何、その視線。
え
え
私、どうしたらいいの!?
上司とバーに出かけてもやもやしたら
会いにきてください。
一緒に考えていきましょう!