彼のことを意識して三ヶ月。 友達に誘われた飲み会でたまたま知り合った彼。 連絡先はなんとか交換出来たものの なかなか二人で会うとまではいかなかった。 ようやく叶った初デート。 緊張はしたけれど、楽しく過ごした気がする。 会話は盛り上がったと思うし、 食事も美味しくて楽しかった。 どちらからともなく手を繋いだ。
彼とは知り合って、二ヶ月になる。 友達に誘われて行った飲み会で出会った人。 LINEの交換をして、 二日に一回はどうでもいいLINEを交わした。 内容なんてほとんどないようなLINEだったけれど、 そのやりとりはなんだか楽しかった。
最近流行のFPSゲームにはまりはじめた。 動画を見て研究したりするのだけれど、全然まだまだ下手くそだ。 「うまい人と一緒にプレイするといいよ」 と、人に言われたのをきっかけに 『一緒にバトロワ参加してくれる方、募集! 下手くそです。教えてください!』 と、ゲーム内で募集をかけてみたら 『やろうよ。今からいける?』 と、即座に連絡がきた。...
久々に居酒屋に立ち寄った。 会社と家と、日用品の買い出しというルーティンの中で 時々新しい風を入れるように 気分を変えるために立ち寄る、居酒屋。 チェーン店で店員は話しかけてこないし、カウンターがあるから1人でも気楽に飲める。 この日は初めて、見知らぬ男性客と盛り上がった。 何の気なしに話しかけられて...
結婚して半年がたつ。 「結婚して半年じゃ、まだ新婚ほやほやね。ラブラブでしょう?」 と、言われる。 「そんな、若い夫婦じゃあないから落ち着いたもんだよ」 と、答える。 夫との会話はほとんどない。 夫の仕事が忙しくて 朝ごはんは食べない派。 夕飯は会社で食べる派。 家に帰宅すると、 屍のように寝ているか 持ち帰った仕事をパソコンでこなしている。...
会社の近くにセルフのうどん屋さんがあって そこで働いている彼を見るのが、無味無臭な私の日常のささやかな楽しみだった。 大学生だろうか? それとも……社員さんなんだろうか? その時私はかけうどんを頼んで 出てくるうどんと手元だけを見ていた。 ポンと近くに出された瞬間、つゆが少し零れて「嫌だな」と思った。 その時、 「あ。ごめんなさい」...
7つ上の男の先輩と二人のプロジェクトを手掛けることになって。 先輩とは毎日遅くまで残業をして、 ずっと土日も返上で頑張ってきた。 一生懸命続けていたのに、道理の通らない上司が突然会議でプロジェクトを一蹴した日。 先輩の顔を見ずとも、 私と同じく間違いなく目がとがっているだろうと思った。 会議室を出た瞬間に、先輩と私は目が合った。...
1人で何でもしなくちゃならない。 長女ってそういう教育を受けてきた。 お兄ちゃんは「長男だから」と色々と面倒を見て貰っていたけれど 長女だった私は、妹が出来た段階で 「お姉ちゃんだから面倒を見てあげなくちゃダメ」 に、なった。 お姉ちゃんなんだから、しっかりしなくちゃダメ。 そういう教育のもとで育ってきたせいか 人に頼るのは苦手で――...
会社の男子先輩と飲みに行った。 直属の先輩で、色々面倒を見てくれているし お世話になっている先輩でもある。 「飲みに行くか」 誘ってくれたのは、私が今日大きな失敗をしたからだと察した。 気遣ってくれていい人だ。 そのくらいに思っていた。
会社で気になる人が居る。 同じ部署だけれども、業務上の絡みは無くて。 ただ――いいなと思うだけ。 それだけで良いと思っているわけではないけれど でも、それは私の精一杯で…… 時々聞こえてくる彼と他の社員との会話で 彼の事をほんの少し、知る。 好きな映画はSFで 時々一人でも映画館に行く人で 休みの日はDVDを借りて見たりする人で そんなある日――...