今の会社に勤めてかれこれ7年は過ぎた。
それなりのポジションも任されるようになって、バリバリやっていると昼休憩も早く済ませて仕事に戻りたい。
そんなときに見つけたのは会社の裏手にある中華のお店。
見つけた時は歓喜した
穴場
穴場ポイント。
外から見ると中が見通せない外観で、中に入ると意外に広い。
混雑はしているけれど、入って座れないわけではない。
リーズナブル。
激しく不味いわけではない。
料理が出てくるまでが驚く程早い。
(撮影:比良井しほり 撮影機材:CoolPix P500)
さっと入ってパッと食べて、即座に会社に戻れる距離。
会社を出て会社に戻るまで30分少しで戻れる。
ということは、残りの30分弱は仕事ができる。
仕事が詰まってきた時は愛用する店となった。
外に出て行って会社に速攻で戻ると、まだ社内でかわいいお弁当を食べている他の女子社員を尻目に
パソコン起動。
カタカタと仕事を片付けていると
目の前の席にいる会社の先輩が話しかけてきた。
「お前、いつも早く帰ってくるけど、外で食べてるんだよな?」
いつも奥さんの愛妻弁当を食べている直属先輩。
正直そんな話しかけてくる暇があるなら、私が持っている案件を手伝ってと内心思いながら
「はぁ」
と曖昧に返す。
「すごい早いけど、どこで食べて来るの?」
私はパソコン画面を見ながら答えた。
「近所の中華○○店です。あそこ、出てくるの早いんで」
「おっさんだな」
何を言い出すのかと、手を止めて先輩を見た。
「だって、おっさんばっかしかいねぇだろ? あの店。ああいうところで一人で飯食ってるの? 彼氏できないよ、お前」
だったらてめぇがもっと仕事しろよ。
私、どうしたらいいの!?
仕事をしていてもやもやしてきたら
会いに来てください。
一緒に考えていきましょう。