会社で飲み会があった。
仕事区切りの打ち上げということで、同じ部署の業務関連者が集まって飲み会となった。
ぶちあけて、とても楽しみだった。
ずっと気になっていた彼と、近づけるチャンスかもしれないと思った。
とはいえ。
一軒目の居酒屋で、重要な席取りに失敗して彼の近くに座れなかった。
彼とはほとんど話せないまま……
これで終わらせちゃダメだ!
一次会終了後、店を出るタイミングは自分としては満点だった。
早めに店を出た彼の横に行くことが出来た。
(撮影:比良井しほり 撮影機材:Xperia Z1)
「次、行きますか?」
声をかけると、彼は意外そうな表情を浮かべて私を見た。
「え? 結構飲むタイプなの?」
適当に微笑み返すと
彼は腕時計を確認した。
「まだ、(帰るのには)早いもんねぇ?」
やった!
と思ったのも束の間。
わらわらと集まりつつある社内の人に、彼は大きめな声をかけた。
「次行く人!」
「行く、行く!」
課長が嬉しそうに声をあげる。
「私も行きますぅ!」
大分飲んでいた後輩の女子社員が、彼の近くに駆け寄ってきて彼を甘えるように見上げた。
「何処行くんですかぁ?」
彼もまんざらでもなさそうに笑顔を返す。
「どこ行こうねぇ?」
もやもやする。
会社の飲み会でもやもやしてきたら
会いに来てください。
一緒に考えていきましょう!