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私の繁忙期はいったいいつなのかしら……



会社に勤めて8年。


最初は、「腰掛け」なんだと思っていた


好きな仕事だったわけでもない。



いい会社に勤めて、いい男の人に出会わないと結婚出来ないわよ」



というのが私が小さい頃からの母の口癖だった。



いい会社かは解らない。
一部上々企業ではある。


別段興味も持てない仕事ではあったし、色々あるのだけれど

給料は平均的な額が貰えるし
福利厚生はそれなりにしっかりしている方だと思うし
有休もまぁ取れなくもない。
土日休みの土日出勤はほぼ皆無。
残業は繁忙期に時々2時間程度が続くくらいで……


腰掛け程度で終わるのだと、なんだか信じていた。


あまりに自分の発想が稚拙だったのだと思う。


興味もないけれどもそれなりに安定した仕事に就いたら、自動的に素敵な彼氏が出来て、2年、3年で結婚をして、寿退社をするものだと思っていた



そうではないんだね、と気がついたときにはもう随分と時が過ぎ去っていた



腰掛け寿ルートに乗ったのは同期入社の女子社員たちで、私はなぜかそのルートから外れてしまった。



最後の同期が嫁入りしたのは3年前。


最後に生き残ったシーラカンスみたいな気分だ。



かといって、後輩女子社員との関係性は悪くは無い。
これは、私の運がいいのか……はたまた私のキャラクターなのか……

局というよりも「長老」みたいな扱いである。



いつもの日常を繰り返すのに
いつものストレスはかかるものの、

日常を逸脱しようとはなかなか思えない安定もあって…


それでも、そんな何かを打破したくて
時々ふわりと一人旅に出る。



安いビジネスホテルをとって、時刻表を見ながらブラブラ刺激を求めて旅をする。



ある有名な中華街で夕飯を食べようと、わくわくしながら足を運んだら……


思いのほか閑散として、多くの店が閉まっていた。
慌てて調べると、どうも閑散期にさしかかって閉めている店も多いということが見つかった。

(撮影:比良井しほり 撮影機材:Nikon CoolpixS500)




賑わいがあると思っていたのに、なんだか閑散とした中華街……



彼氏が出来ると思っていたのに、たいした浮いた話もなくただ会社で8年を過ごした私と……



なんだか妙にリンクしてしまって……




私……



私どうしたらいいの!?







中華街でもやもやしてきたら




会いにきてください。




一緒に考えていきましょう!