私もそろそろいい年で……
焦った時に紹介されて、彼に出会ったのだけれども……
今日は三回目のデート。
待ち合わせは、ある公園で。
(撮影:比良井しほり 撮影機材:Xperia IS12s)
ここでの待ち合わせも3回目。
近い場所に別の公園があるのか、立地なのか
公園なのに子供たちの影は無い。
ただの待ち合わせ場所だったのなら、別にそこまで気にならないんだけれど……
ベンチに座ってぼんやりと彼を待つ。
「ゴメン! 待った!?」
走ってくる彼。
いつも10分程度は遅れてくる、彼。
立ち上がった私の隣に、彼はスッと座る。
「今日は暑いねぇ。昨日会社でね・・・」
彼の話がはじまって、仕方なく併せて私もベンチに座った。
いつも彼は会ってから自分の話を延々30分から一時間は話し込む。
ただ、うんうんと私は聞き続ける。
そこそこの企業に勤めてはいるし
悪い人ではないと思ったのだけれど……
――もう、年だから妥協も肝心だと思う。
友達に言われた言葉が頭の中で回る。
ずっと話し続ける彼の言葉が、一向に頭に入ってこない。
自分が上手くやってのけた話。
自分の会社が前向きに動いている話。
部下がいう事を聞かない話。
時計に目を走らせる。
今日は映画の約束をしていたはずだったけれど……もう上映時間に間に合わない。
私、本当にこの人でいいのかしら!?
彼と会ってなんだか不安を感じたら
会いに来てください!
一緒に考えていきましょう!