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何でも一人で出来るように頑張ってきただけだよ・・・



1人で何でもしなくちゃならない


長女ってそういう教育を受けてきた。


お兄ちゃんは「長男だから」と色々と面倒を見て貰っていたけれど

長女だった私は、妹が出来た段階で

お姉ちゃんだから面倒を見てあげなくちゃダメ

に、なった。



お姉ちゃんなんだから、しっかりしなくちゃダメ。


そういう教育のもとで育ってきたせいか


人に頼るのは苦手で――


頑張り続けてきた結果、大半は自分でやったほうが早くて、他人に預けられるようなものはあまりなくて……



そんな私にも、会社で気になる先輩がいて

今回、先輩と同じプロジェクトで、私がサポーターになった。


全力でサポートして、本当に役立っていこうと決心して。

残業したり、持ち帰れるものは持ち帰ったりして
先輩が仕事をしやすいように、完璧にこなしていこうと全力を尽くした


睡眠時間は削れて
体調を崩しかけて

栄養ドリンクを喉に流し込んで

風邪薬を飲んで――




先輩との打ち合わせの時に、先輩は私の制作した資料を見てとても喜んでくれた。

「すごいなぁ! よくここまで資料作りこんだなぁ! 完璧! いや、それ以上だよ!」



嬉しかった



先輩の役に立てて、嬉しかった。



「しかも、よくここの流れも把握されている。お前、俺が居なくてもこの仕事出来るんじゃないの?

「そんなことないです。初経験ですし」


この具合なら、サポートで一回流れを把握したら、充分だろ

「そんなこと……」


熱で頭がクラクラする。





お前ってホント、なんでも一人で出来そうだよな





必死に頑張ってきたことが





なんだかすべて否定された気がした




なんだか、転んでも手を差し伸べない宣言をされた気がして

私が転んでも、誰も気が付いてくれない気がして






私……



私、どうしたらいいの!?






仕事を一生懸命頑張ったのに、もやもやしてきたら



会いにきてください



一緒に考えていきましょう!